コラム⼀覧

ひよっ講座 vol.27 『インデックスファンド④ 国内債券インデックスファンドと外国債券インデックスファンド』

お気に入り
#お金

ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

インデックスファンド」について4回に分けて説明しています。

・インデックスファンドについて①:国内株式インデックス>>
・インデックスファンドについて②:外国株式インデックス>>
・インデックスファンドについて③:新興国株式インデックスファンド>>

インデックスファンドシリーズの最終回となる今回は、債券型のインデックスファンドについて説明します。

債券型のインデックスファンド

まずは、SBI証券のiDeCoに入っている債券型のインデックスファンドのパフォーマンスを見ていきましょう。
2023年8月時点、5年前から毎月1万円積立てて合計60万円を投資した結果です。

銘柄名 信託報酬 結果
iFree 新興国債券インデックス 0.242% 72.55万円
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.154% 65.46万円
eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.132% 57.74万円

参考

銘柄名 信託報酬 結果
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1023% 96.94万円

なぜでしょうか?債券型は、金利の高い新興国の債券が最もパフォーマンスが良く、国内債券に至っては、元本割れしています。債券投資は、安全だと聞いていたのに、と思う方も多いと思いますが、違うのです。債券価格は、金利が上昇すると価格が下落します。日本は、これから、緩やかに金利が上昇することが予想されています。したがって、債券価格は下落することが予想されているのです。

米国債を中心とした先進国債券

では、米国債を中心とした先進国債券はどうかというと、これもあまりお勧めできません。確かに、先進国はこれから金利が下がる局面を迎えます。したがって先進国の債券は上昇することが予想されます。海外の投資家が先進国債券に投資するには問題無いのですが、日本の投資家は、為替リスクに注意が必要です。海外の金利が下がり、日本の金利が上がると円高に向かいます。円高になると海外資産の評価は、円高の分だけ目減りしますね。なので、あまり良いパフォーマンスは期待できないです。

新興国の債券

新興国の債券は、どうでしょう。信用リスクが低いからこそ、金利が高くないと投資家の魅力を引き付けられないです。世界経済が悪化した時に、まず影響を受けるのが新興国です。参考に先進国株式インデックスのパフォーマンスを載せていますが、債券型に比べると圧倒的に良いパフォーマンスであることが分かります。

4回に渡りお届けしたインデックスファンドのご説明は終了となります。

本記事はライターが校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年10月24日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

  • 日々の生活に学びをプラス KU-TAN ACADEMY
  • 今から考える、未来のじぶん コラムで学ぶ 介護、相続、老後