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ひよっ講座 vol.24 『インデックスファンド① 国内株式インデックス』

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ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

今回から4回に渡りインデックスファンドについて説明します。

第1回は、国内株式インデックスファンドについてです。

投資信託の運用スタイル

投資信託の運用スタイルは、大きく「アクティブ運用」と「パッシブ運用」に分かれます。

アクティブ(active)とは、「積極的な」という意味です。なので、積極的に利益を追求しようとします。一方、パッシブ(passive)は、「受動的な」「消極的な」という意味です。パッシブ運用では、インデックスと言われる株式の指標と同様の動きをするように運用します。

インデックスファンドを選ぶ時のポイント

インデックスファンドを選ぶ時のポイントは、以下の二つです。

① インデックスは何か
② 信託報酬は低いか

インデックスファンドとは?

まず、「① インデックスは何か」から説明します。

SBI証券のiDeCoには、国内株式型が6本入っています。それぞれのパフォーマンスを比較してみました。
2023年8月時点、5年前から毎月1万円積立てて合計60万円を投資した結果です。

運用スタイル 銘柄名 信託報酬 結果
パッシブ ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.154% 84.39万円
パッシブ eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.154% 84.07万円
アクティブ ひふみ年金 0.836% 73.13万円
アクティブ SBI中小型割安成長株ファンド 0.650% 72.97万円
アクティブ つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド) 0.990% 62.04万円
アクティブ 野村リアルグロース・オープン 0.935% 36.16万円

※野村リアルグロースのみ3年しかデータが取れませんでした。

なんと、積極的に運用してインデックスを上回るはずのアクティブは、いずれもパッシブ運用に勝てていません。というか、大きく負けています。

インデックスファンドの2銘柄は、一つは、日経平均株価をインデックスとし、もう一つは、TOPIX(東証株価指数)をインデックスとしています。

信託報酬は、0.154%と同じなので、インデックスの違いで少し差が出ています。

5年間60万円投資して、3,200円の差で、日経平均が上回っていました。個人的には、日経平均にするかTOPIXにするかは、個人の好みで良いと思います。

信託報酬は低いのか

次に、「② 信託報酬は低いか」です。
インデックスがTOPIXの銘柄を比べてみました。

2023年2月時点、5年前から毎月1万円積立てて合計60万円を投資した結果です。

銘柄名 信託報酬 結果
三井住友DC日本株インデックスファンド 0.176% 69.40万円
三菱UFJ<DC>国内株式インデックスファンド 0.220% 69.32万円
トピックス・インデックス・オープン 0.6156% 68.74万円

上記3銘柄はいずれもTOPIXをインデックスにしています。信託報酬が低いほど成績が良いです。トピックス・インデックス・オープンの信託報酬は、最近引き下げられまして、0.154%になっています。これからのパフォーマンスは改善していくでしょう。

本記事はライターが校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年10月2日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

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