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ひよっ講座 vol.26 『インデックスファンド③ 新興国株式インデックスファンド』

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#お金

ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

インデックスファンド」について4回に分けて説明しています。

・インデックスファンドについて①:国内株式インデックス>>
・インデックスファンドについて②:外国株式インデックス>>

今回は、新興国株式インデックスファンドについて説明します。

新興国株式インデックスファンド

確定拠出年金の運用商品ラインナップの中に、新興国の株式と新興国の債券のインデックスファンドが含まれていることが多いです。新興国株式インデックスファンドは、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)」をベンチマークとしています。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、MSCI社が定義した新興国の株式を対象とした時価総額ベースの指数です。新興国の株価の動きを表す代表的な指数で、定期的に構成国や採用銘柄の見直しが行なわれています。

新興国24か国の株式で構成されていて、最大の比率を占めるのが、中国で、全体の約3分の1を占めます。次は、台湾、インド、韓国、ブラジルと続きます。これら上位5ヵ国で全体の約4分の3を占めます。

中国が最大というのは、納得できるところでしょう。中国企業では、アリババやテンセントといったIT企業や、金融機関が組入上位に顔を並べます。台湾では、台湾セミコンダクターなどの電気、電子部品の企業が、韓国では、サムスン電子などの企業が上位にランクされています。

なぜでしょうか。新興国株式インデックスファンドと言ってもアジアファンドと言ってもよいようなインデックスですね。中国が台湾に進攻しようものなら、大暴落になるかもしれません。

新興国株式インデックスファンドと先進国株式インデックスファンドを比較

SBI証券のiDeCoの中から新興国株式インデックスファンドと先進国株式インデックスファンドを比較しました。
2023年8月時点、5年前から毎月1万円積立てて合計60万円を投資した結果です。

銘柄名 信託報酬 結果
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.187% 75.6万円
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1023% 96.94万円

圧倒的に、先進国株式の方が、運用成績が良かったです。
新興国の方が、経済成長率が高かったり、人口増加していたりします。しかし、新興国の人が豊かになったら何をしたいと思いますか?スマホを持つと、アップル(米)やグーグル(米)がもうかります。パソコンを買うと、マイクロソフト(米)が儲かります。ネットショッピングをするとアマゾン(米)が儲かります。ブランドバックを買うとルイヴィトン・モエヘネシー(仏)が儲かります。このように新興国の経済成長を享受できるのは、先進国の企業だったりするのです。

本記事はライターが校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年10月16日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

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