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ひよっ講座 vol.21 『60歳前後の方がDCに加入する際の注意点 2』

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#お金

ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

60歳前後の方がDCに加入する際の注意点」について4回に分けて説明していきます。
前回は、60歳前後の方が加入するかしないか、加入できるかできないかについて説明しました。
今回は、加入する場合の運用商品の選び方について説明します。

60歳前後の方の運用商品の選び方 ポイント

・所得の高い人が多く、子育ても終わっているので、加入時の節税効果が十分見込まれる
・転職も無いだろうから、一時金で受け取るタイミングをだいたい決めることができる
・何歳まで(最長75歳)運用するつもりなのかで商品選びが変わってくる
・他の資産(不動産、有価証券、現預金など)が多い人は、リスクを取れる

「60歳前後の方は、運用できる期間は限られるので、受け取ろうと思っていた時にリーマンショックのように急落した場合、回復まで待つ時間が限られます。したがって、元本確保型やリスクの小さい株式の比率の少ないバランス型にすることをお勧めします。」という回答が一般的だと思います。

これはこれで一つのアドバイスとして有効です。

しかしながら、私の経験から、高齢者ほどリスクを好む傾向にあると感じています。その理由は、iDeCoや企業型DCに加入するような方々は他の資産も多く保有している人が多いからではないでしょうか。

具体例で考えてみましょう。

私は現在62歳で企業型DCに加入し、外国株式のインデックスファンドで積み立てて運用しています。
個々の会社の確定拠出年金規約にも依りますが、企業型は70歳まで積み立て可能です。
税制メリット(退職所得控除)や受取時の手数料(440円/回)を考慮すると一時金で受け取る予定です。

今の腹積もりは、65歳までは外国株式インデックスファンド100%で積み立てを続け、65歳からは、タイミングを見ながら分割してバランスファンドに移す予定です。そして、70歳になったら一時金で受け取ります。

相場の格言に「たい焼きの頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。
株式を底値で買おうとか高値で売り抜けようと思うと往々にして失敗します。52歳からDCを始めているので、ある程度、上昇しています。それならば、欲をかかずに適当なタイミングで受け取ってしまおう(たい焼きのおなかの部分はしっかりいただくということ)と思っています。すでに、節税メリットも十分にとってきているのですから。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

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