株コラム vol.23 『セクター分類②』

どんな株を買えばいいだろう？と銘柄を選ぶときに、今話題のテーマに乗るという方法で銘柄を見つける場合があります。
相場では、旬なテーマが必ずあって、そのテーマに関連する銘柄を買うというのが、たくさんの銘柄から選び出す方法でもあります。
これらの個別銘柄を見る時に、重要な概念としてセクター分類というものがあります。

今回のコラムは前回に引き続き【セクター分類】です。

金融セクター

銀行、保険、証券会社、消費者金融など、貸付業務や保険、資産運用に関するサービスを提供している企業が属しています。
金利上昇局面やマーケット状況が良いときには、株価が上昇しやすい傾向です。

米国

ゴールドマン・サックスG（GS）
JPモルガン・チェース（JPM）
バンクオブアメリカ（BAC）
ウェルズ・ファーゴ（WFC）
シティグループ（C）
バークシャー・ハサウェイ（BRK B）
レモネード（LMND）

日本

三菱UFJフィナンシャルグループ（8306）
三井住友フィナンシャルグループ（8316）
みずほフィナンシャルグループ（8411）
第一生命ホールディングス（8750）
東京海上ホールディングス（8766）

資本財セクター

航空、鉄道、建設に関わる資材の製造や販売など、商業サービスの提供を行う企業が属しています。
景気に敏感で、景気が良い時に株価が上昇しやすい傾向があります。

米国

ボーイング（BA）
ゼネラル・エレクトリック（GE）
キャタピラー（CAT）
アメリカン航空グループ（AAL）
デルタ航空（DAL）
フェデックス（FDX）
スリーエム（MMM）

日本

三菱重工業（7011）
小松製作所（6301）
東京エレクトロン（8035）
東日本旅客鉄道（9020）
ＡＮＡホールディングス（9202）
日本郵船（9101）

生活必需品セクター

食品、日用品の製造販売を行う企業が属しています。
生活必需品なので、景気の影響を比較的受けにくく、ディフェンシブ銘柄に分類されます。
消費者に向けた商品を取り扱っているので、高配当銘柄も多いのが特徴です。

米国

コカ・コーラ（KO）
ウォルマート（WMT）
プロクター・アンド・ギャンブル（PG）
フィリップモリス（PM）
コストコ・ホールセール（COST）
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス（WBA）
モンデリーズインターナショナル（MDLZ）

日本

ユニ・チャーム（8113）
花王（4452）
日本たばこ産業（2914）

公共事業セクター

電力、ガス、水道などのインフラを供給する企業が属しています。
景気に左右されにくい銘柄が多く、ディフェンシブ銘柄に分類されます。

米国

ネクステラエナジー（NEE）

日本

レノバ（9519）

不動産セクター

土地、物件の売買や貸借を扱う企業が属しています。
賃貸や売買の手数料収入が主な収益源となるため、景気動向には敏感です

米国（ETFを含む）

Direxion米国リートブル3倍（DRN）
Direxion米国リートベア3倍（DRV）

日本

三井不動産（8801）
三菱地所（8802）
イオンモール（8905）

素材セクター

化学材料、金属材料などの業種の製品生産に欠かせない材料を製造する企業が属しています。
景気の影響を受けやすく、好景気時には、株価が大きく上がることもあります。
インフレや金利高が進むときに仕込んでおきたいといわれています。

米国

ダウ（DOW）
フリポート・マクモラン（FCX）

日本

東レ（3402）
昭和電工（4004）
ブリヂストン（5108）
信越化学工業（4063）

エネルギーセクター

石油ビジネスの企業が属しています。
原油価格や景気に敏感な銘柄が多いです。

米国

エクソンモービル（XOM）
シェブロン（CVX）

日本

国際石油開発帝石（1605）
出光興産（5019）

このように、さまざまなセクターがあります。
日本でも３３業種として分類されていますが、この業種というのは、会社や個人が営む事業の種類のことを言います。
いわゆる、農業とか製造業とか小売業とかそういった分類のことです。
同じ業種、同じセクターなどは投資判断に重要な分類ですので、知っておくといいでしょう。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ４月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。