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株コラム vol.22 『セクター分類①』

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どんな株を買えばいいだろう?と銘柄を選ぶときに、今話題のテーマに乗るという方法で銘柄を見つける場合があります。
相場では、旬なテーマが必ずあって、そのテーマに関連する銘柄を買うというのが、たくさんの銘柄から選び出す方法でもあります。
これらの個別銘柄を見る時に、重要な概念としてセクター分類というものがあります。

セクターとは、業種、テーマ、材料などで分類したグループのことで、セクターごとの業績や株価を比較して投資の判断材料とするものです。
このセクターはアメリカでは、産業によって11種類に分けられています。

同じセクターの銘柄は、株価が似たような値動きをしやすい特徴があり、日本の同じセクターの銘柄も似た動きをするので投資をするときには重要です。
ちなみに、このセクターという概念は、世界中の金融機関で標準化されているものなので、ぜひ知っておいてくださいね。

情報技術セクター

ITサービスを中心に提供していて、高い成長性が期待されているセクターで、PC、スマートフォン、半導体メーカー、ソフトハウスなどです。とても景気に敏感です。
金利の上昇局面では、売り圧力が強まることもある為、注意しましょう。
世界的にも、時価総額ランキング上位に位置するような企業が多く属しています。

米国

アップル(AAPL)
インテル(INTC)
シスコシステムズ(CSCO)
マイクロソフト(MSFT)
エヌビディア(NVDA)

日本

ソニー(6758)
富士通(6702)
日本電気(6701)

ヘルスケアセクター

医薬品や医療機器に関する研究や製造を行う企業のセクターです。
製薬会社、医療機器メーカー、医薬保険管理、薬品小売りなど。
景気動向に左右されにくい、ディフェンシブ銘柄と分類されています。

米国

ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)
ファイザー(PFE)
アッヴィ(ABBV)
ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
CVSヘルス(CVS)

日本

武田薬品工業(4502)
アステラス製薬(4503)
塩野義製薬(4507)

一般消費財セクター

消費者向け小売業・製造業・サービス業を展開する企業のセクターです。
私たちがよく利用する身近な企業が多いです。
景気には敏感な銘柄が多いです。

米国

アマゾンドットコム(AMZN)
ゼネラル・モーターズ(GM)
テスラ(TSLA)
ナイキ(NKE)
マクドナルド(MCD)
スターバックス(SBUX)
ホームデポ(HD)

日本

ファーストリテイリング(9983)
トヨタ自動車(7203)
アシックス(7936)
日本マクドナルドホールディングス(2702)

通信サービスセクター

電話の固定回線やネットワークを利用した通信サービス、放送・広告などを通してコンテンツを提供する企業のセクターです。景気には敏感です。
現在は、固定回線というよりも、インターネットや動画配信サービスがシェアを広げている分野です。

米国

アルファベット(GOOGL)
メタ・プラットフォームズ(FB)
ネットフリックス(NFLX)
ウォルト・ディズニー(DIS)
AT&T(T)
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
スポティファイ(SPOT)

日本

サイバーエージェント(4751)
ディー・エヌ・エー(2432)
バンダイナムコホールディングス(7832)
日本電信電話(9432)
KDDI(9433)
ソフトバンク(9434)

今回は11のセクター分類のうち4つまで見てきました。
次回は5つ目から見ていきましょう。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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