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株コラム vol.41 『シナリオを考える』

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相場の世界では、未来の予測をして、上げるのか下げるのかと考えがちで、その気持ちが大きければ大きいほど、相場に心を作られてしまい、冷静な判断ができないものです。しかし、こうなったら、こういう行動をしよう!とか、こんな時どうするとか、先々のシナリオをたてておくということは大切な考え方になってきます。

シナリオをどう考える?

シナリオといっても、どのように立てたらよいのか?とても悩ましいものですが、悩んでいても何も解決しません。

ですので、今、考えられるシナリオを考えつくして、今後の動きをみながら、自分で立てたシナリオが消滅しているのか?維持しているのか?を追いかけて、もし、消滅したシナリオに合わせた建玉なら、自身の中から消すことで未来への対応すべき行動が限定されてくるという事となります。

取るべき行動が限られるという事は、意識すべき点が狭くなるということで、焦点が絞られてくるので、こうなると行動の精度が増すこととなります。ですので、複数のシナリオを常に持ち、頭の中を整理整頓し、自身の行動の無駄を最小限にするが大切です。

さらには、シナリオ自体も整理しながら頭の中で管理しておかないと、消滅していくシナリオをイメージから消すことも出来ない状況に陥ります。

漠然と目途だけを追っていても、もし目途を超えたときのシナリオや、目途で転換したときのその後のシナリオが、頭の中に用意されていないと、目途到達後の動きに合わせた建玉が出来なくなってしまいます。

未来のシナリオを立てるのは、やはり根底には経験則があって、過去に見たことや、触れたことのあるチャートパターンが基本ベースになります。自身が出会ってきたチャートの動きの数だけ、シナリオが作られ、それらが複合的に重なるわけですから、無限に出てくるのが未来のシナリオです。

その無限に出てくる中から、自分の経験則上「このパターンが多いんだよね」と、自分の中で確率高いシナリオをイメージしていくという事も大事になります。

シナリオへの優先順位を立てながら、結果一番来て欲しいシナリオと、一番来てほしくないシナリオの範囲の中に未来の動きを納めることで大きく損をすることが少なくなります。自分の中で想定するシナリオを立てられる能力を上げていく事が重要になります。

さらにはシナリオに対しての建玉で、利益につなげる売買能力も合わせて必要となってきます。これらが備わることで 負けない投資家が出来上がり、利益が出るというパターンが構築されます。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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