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ひよっ講座 vol.28 『確定給付年金とは』

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ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

今回は確定拠出年金(DC)とよく比較される確定給付年金(DB)についてお話しします。

確定拠出年金は、英語でDefined Contributionで、Definedは「確定した」、Contributionは「拠出」と訳されました。なので、英語の頭文字をとって、確定拠出年金は、「DC」と言います。一方、確定給付年金は「DB」と言われます。Dは、Definedで「確定した」という意味です。Bは、Benefitで「給付」と訳されました。

確定給付年金は、読んで字のごとく、給付(受け取り)が確定した年金制度です。
長年、会社に勤めて年金をもらう時に、給付が確定していると安心ですね。

確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)の比較

1. 受取る給付金の金額

DBは、会社の退職金制度に反映されていて勤続年数や役職などの基準でポイント化されているところが多いです。退職する時に、それまでのポイントにより、いくらもらえるかが確定されます。

一方、DCは、加入者個人の運用成績によって変動します。

2. 掛金の運用方法

DBは、会社が、運用機関(信託銀行、生命保険会社、投資顧問会社)に運用を委託します。
運用機関は、債券を中心とした保守的な運用をするのが一般的です。

一方、DCは、外国株式などで運用すると、運用期間にもよりますが、掛金の2倍、3倍と増える可能性があります。

3. 転職時

DBは、退職時に一時金で受け取ることが可能です。また、一定年齢(60歳など)に達すると年金で受け取れたりします。

一方、DCは、ポータビリティ制度があり、他の企業型DCやiDeCo(個人型DC)に移換することができますが、一時金で受け取ることはできません。

4. 運営上のリスク

DBは、運用環境が悪化してしまい、すでに退職した方々への支給が困難となった場合、会社が不足額を負担する決まりとなっています。そのしわ寄せは、現役の従業員が間接的に負うことになりますよね。
また、会社の経営が悪化した時に、今の条件の運営が困難と判断されると、減額される場合もあります。一時国有化された、りそな銀行では減額が行われました。

一方、DCは、加入者個人が運用を指図するので、結果は加入者個人にとどまります。
会社は、運用の責任を取る必要がないので安心です。その代わり、従業員への継続的な投資教育が義務化されているのです。

従来、企業年金と言えば、DB型のみでした。2001年にDCが登場してから、会社の負担の大きいDB型からDCに切り替える企業が続出しています。加入者数もすでに逆転しました。

実は、DBとDCは併用できます。
一概には言えないのですが、両方の制度がある企業の従業員の方は恵まれているかもしれません。

本記事はライターが校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年11月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

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