コラム⼀覧

株コラム vol.35 『移動平均線』

お気に入り
#お金

株式投資を学ぶときに、ローソク足の次に学ぶのが、移動平均線ではないかと言うくらい大切なのが移動平均線です。

移動平均線とは?

移動平均線は投資家の思惑がわかったり、損益分岐点がわかったり、とても役立つものですが、下値支持線や上値抵抗線としても意識されるので、どこまで上げるか、どこまで下げるかの目安として用いられることもあるので、しっかり確認していきましょう。

そもそも、移動平均とは、ある期間の終値の平均のことで、5日間の平均は?という場合は、過去5日をすべて足して、合計を5で割れば算出されますね。そして、移動と言うのは、計算するときに直近の5日間の価格足していくので、常に直近の最新の数値で計算するので移動するということで、移動平均という名前になっています。25日ごとの平均値の推移を示したのが25日移動平均線で、75日ごとの平均線の推移を示したのが75日移動平均線です。

このように過去の株価を日数ごとに平均値を算出してグラフにしたのが移動平均線というわけですね。

この移動平均線は、単純移動平均線、加重移動平均線、指数平滑移動平均線など、種類がありますが、基本的に移動平均線と言われたら、単純移動平均線と理解しましょう。

移動平均線、何日の設定する?

移動平均線は、例えば何日の設定にするかという問題点があったりしますが、現在日本では多くの投資家が5日線25日線75日線を利用しています。

これは、一週間の営業日が5日、一か月の営業日が25日、3か月の営業日が75日ということで利用されているわけですが…なんだか変ですよね?

一週間は5日としても、一か月はだいたい21日くらいで、3か月となると、75日もなくて60日くらいですよね。
ですので、5日25日75日の組み合わせではおかしいのではないか?と調整した投資家は、5日線20日線60日線を使用したり、または5日線21日線60日線を使用したり各々調整しながら利用しています。

昔の日本は土曜日も午前中はマーケットが開いていましたから、一か月を25日としていたんですね。その名残で日本の多くの投資家が現在も5日線25日線75日線を利用しているわけですが、多くの投資家が利用しているということは、その期間の設定で移動平均線を見ている人が多いということですので、下値支持線や上値抵抗線として機能しやすくなるということで長く利用されているわけですね。

移動平均線は、投資家の損益分岐点を示しているので、移動平均線の上に株価があるときは、その期間で含み益を抱えた人が多く強気のシグナルとなり、逆に移動平均線の下に株価があるときは含み損を抱えた人が多く弱気のシグナルとなります。

移動平均線一つをとってもたくさんの意味がありますので、楽しく学んで、そして楽しく利用していきましょう。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

  • 日々の生活に学びをプラス KU-TAN ACADEMY
  • 今から考える、未来のじぶん コラムで学ぶ 介護、相続、老後