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株コラム vol.29 『今年のボーナスは?』

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#お金

ボーナスの使い道は?という話しが巷でされています。
もちろん私は投資家ですからボーナスなど無縁の世界にいるわけですが、やはり世の中のボーナスの行方が気になります。

今年のボーナス

今年のボーナスは経団連の発表によると、大手企業の夏のボーナスは平均95万6027円で、これは過去3番目に高い水準なんですって。
個人の1人当たり支給額としては、前年から平均2.4%増加しているということで、今年の夏のボーナスは、みなさん、どんな使い道でしょうか?旅行ですか?買い物ですか?

・・・さて、今年はいつもの使い道とは違って、投資と答える声もちらほらと聞こえてきます。
円安株高となっていた昨今、ボーナスの一部を現預金ではなく投資にと考える人が多くなりました。

日本では、貯金が美学と言われていた時代が長く、個人金融資産の内訳を見てみると、現預金が54%で、株式11%、投資信託4%と、圧倒的に現預金が多いのです。
それでも今年に入ってからの1月から3月は、国内株式がプラス12兆円、投資信託プラス3兆円と資産残高を押し上げた形になっており、この先の新NISAなどを考えると今後もますます現預金から投資に資金がシフトしていきそうです。

物価高の影響

実は家計という部分で資産を見てみると、1月から3月では2.3兆円の資金不足となっていて、これは家計としては支出が収入を上回っているということで、現預金を切り崩して生活しているという結果が出ています。

これは、消費増税前に買い物しておこうと世の中的にそんな流れになっていた2014年以来のことで、とても珍しいことなんです。
それほど、物価高は家計に影響を与えているわけですが、日本銀行が発表した個人金融資産残高は2,043兆円で、前年から比べると1.1%増と過去最高になっていて、矛盾な感じがします。賃金が伸び悩む中でも投資をして家計の足しにと考える傾向が今後も増えていきそうですね。

大切な資産をどのように投資していくのか、しっかり考えて、とにかく周りに流されずにしていきましょう。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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