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株コラム vol.27 『夏枯れ相場 サマーラリー』

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#お金

7月ということで、そろそろ夏休みの計画を立てている頃かと思います。
今年のお盆休みは11日あたりからとなるのでしょうか。
今年は花火大会や夏のイベントも多く開催されて、混雑しそうな夏ですね。

さて、海外の機関投資家は7月8月と長期休暇をとります。サマーバケーションですね。
このサマーバケーションにまつわることとして夏のアノマリーと言うものがあります。

サマーラリー

まずはサマーラリーというアノマリー経験則です。

アメリカの株式市場で、7月から9月までの夏場にかけ株価が上昇しやすい現象のことを言います。
具体的には7月4日の米国独立記念日から9月第1月曜日のレーバーデーまでの期間のことで、バカンスに入る前に投資家がボーナスなどで株を買いだめするため上昇するといわれています。

では日本ではというと、「七夕天井天神底」というものがあります。
7月7日の七夕までは株価上昇しますが、大阪で天神祭が行われる7月25日前後に向けて株価が下落するというアノマリーなんです。

なぜそうなるのか?というと決算発表で好決算だった銘柄が買われやすいということと、個別銘柄の配当金やETFの分配金を再投資する動きが出ることから、七夕に掛けて買われやすいと言われているんですね。でも、七夕以降はマーケット全体で材料不足となって、資金が入ってこなくなるため下落していくとされます。

毎年必ずこの通りになるわけではありませんので、今年はどうなるでしょうか。

夏枯れ相場

「夏枯れ相場」という言葉。
これは重要ですので 覚えてくださいね。

みんな夏休みですから、夏場に取引参加者が減って、相場の動きが鈍ることを言います。
日本では多くの投資家が、8月のお盆を中心に夏季休暇を取得することから、この期間に売買が減少します。 このため相場は閑散となり、値動きが小幅になるとされています。

夏枯れ相場の終わりは、9月16日頃とされていますが、アメリカでの夏枯れ相場はというと、7月4日の独立記念日から9月の第1月曜日のレーバーデーの間に市場参加者の多くが夏休みをとっているので、その期間が夏枯れとされています。

ですから、アメリカではもう夏枯れに入っている?
サマーバケーションに入っている投資家もいるということです。

特に、株価が大きく上昇した今年は、儲かっている海外投資家が多いので、休みを長くとってゆとりで楽しんでいる人も多いかもしれませんね。

では、サマーラリーと夏枯れ相場、なんだか真逆な話のような感じですが、違いは?というと、夏枯れ相場は、参加者が減ることで投資リスクが高まる時期のことで、この時に新興市場などでは時価総額の低い銘柄が売り仕掛けされるということもあったり、参加者が少ないので、一方通行に相場が動くというリスクもあります。

サマーラリーとは、夏休み前に株が上がりやすい現象のことを言うので、夏の様々なアノマリーを覚えておくと夏の相場も楽しめそうですね。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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