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株コラム vol.26 『金融商品のリスク』

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#お金

資産運用を行う上で、必ず知っておかなくてはならないものの一つに『金融商品のリスク』があります。
今回のコラムでは金融商品のリスクについて考えてみましょう!

様々なリスク

日本で一番意識されるものの中に、地政学リスクというものがあります。
地政学的要因というのは、天災や戦争などのことを言って、日本は地震のある国ですし、台風やゲリラ豪雨、そして大雪による影響など、いつ起こるかわからないリスクが付きまとっていますね。

他にも、信用リスクといって、資産を預けている銀行などの金融機関や保険会社などの信用力の低下だったり倒産などにより、支払いを受けることが出来ないリスクということもあります。
信用リスクは格付けを確認していきたいですね。

そして、流動性リスクは、市場での取引量が少なくて、売買したい時にすぐに売買できないというリスクがあります。たとえ売買できたとしても、売りたかったまたは買いたかった価格と大きく乖離した価格でしか取引できない場合もあります。

金利変動リスクは、債券の価格が変動するリスクのことで、債券価格は、金利上昇で下落、金利下落で上昇となり、注意したいリスクです。

為替リスクは、為替相場の変動によって、金融商品の価値が増減してしまうリスクです。
外貨での預金や債券、株式などは、為替の変動によって損失が出る可能性もあります。

価格変動リスクは、価格が変動して商品価値が増減してしまうリスクです。
有価証券は、市場の状況によって価格が変動するので注意しましょう。

そして、今、とても話題のインフレリスクというものもあるんです。
インフレリスクとは、現在の状況のように、物の値段がどんどんあがってくる、いわゆる物価の上昇によって、お金の価値が目減りしてしまうリスクのことを言います。長期的な資産運用には、このインフレリスクというものも考えていかなくてはなりません。

このように様々なリスクがありますが、めったに起こらないことが起こると、非常に大きな影響を及ぼすリスクをテールリスクといいます。東日本大震災の原発危機や、リーマン危機、世界の大きな銀行の破綻もテールリスクですし、カリスマ経営者が亡くなった場合もテールリスクです。

これらのリスクに対応する方法としては、分散投資ということを常に意識していきたいです。投資対象の分散や、投資時間の分散などで対策して、それぞれの金融商品の性格を知って、性格の異なる金融商品をバランスよく組み合わせた投資を心がけることがリスクを最小限にする対策だと思います。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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