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株コラム vol.21 『株式分割』

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#お金

皆様ご存じの日本を代表する企業の中に、NTTがあります。
株式投資をするときには、上場している企業に対して背番号制のような番号が割り振られています。
このNTTは、日本電信電話と言って、9432の番号が割り振られています。

この9432日本電信電話=NTTは、6月30日を基準日として1株を25株に分割すると発表しました。
これって、とても凄い事なんです。

そもそも株式分割とは、1株をいくつかの株に分割して、会社が実際に発行している株式数を増やすことをいいます。
例えば誕生日のホールケーキに例えると、4等分を8等分にするということなんです。
元の1つが2つに分かれるということだけれど、結局自分が食べる分量は変わらず、1つの大きさだけが半分になってしまうということで 中には同じ分量でも2つ食べれた♪と言って得した気分になるかもしれませんね。

この株式分割には、目的があるわけですが、通常は流動性を高めるという目的が上げられます。
1株を2株に分割すると、株数が2倍に増えることになるので、価格は安くなり、今まで株価が高くて買えなかったという投資家たちが投資しやすくなるので、参加者が増えて、流動性も増します。
そして、投資家が増えれば、株価も上昇するということも考えられるので、企業にとっても投資家にとってもメリットがあるんです。しかし、株価が必ず上昇するという事ではないですし、デメリットとしては、株価が少額になったということで、ギャンブル的に扱うような投機的な投資家が増えてしまう可能性もあったり、値幅が大きくなってしまうという面もあり注意が必要です。

しかし、今回の株式分割では、1単元の投資金額を現在だいたい40万円くらいから、なんと1万円台まで下がってしまうということで、これは小学生でも買える額ということで、現在のNTTの株主数はだいたい69万人、そのうち、個人投資家の8割が60歳代だそうで、島田明社長は決算説明会で「若い人にも投資してもらうためには単価を下げていく必要がある。AmazonやGoogleのような米国株と同じような環境整備をしていく必要がある」とおっしゃっていて、この流れを受け、他の企業も単価を下げて買いやすい環境にしていくのか興味深いところです。

ところで、値嵩株と低位株ってご存じですか?

これは市場の水準と比べて株価の水準が高いものを値嵩株、低い株を低位株と言います。
例えば、9983ファーストリテイリング(ユニクロ)の株価は3万円を超えていて、投資金額にすると300万円以上必要な値嵩株です。それに比べ低位株の9973小僧寿しは株価18円ほどで、投資金額はなんと1800円で買えるという低位株です。
NTTが投資金額1万円程で株主となれるなら、若い人たちの関心も集まりそうで取引も活発になりそうですが、投資は必ず上がるというものではありません。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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