株コラム vol.19 『チャートの種類』
投資家は、売買判断をするためにチャートというものを利用しています。
このチャートというのは、図やグラフ、図表のことを言います。このチャートに表示される図形にはさまざまなものがあり、私達日本人にはなじみが深いローソク足チャートや、欧米人になじみが深いバーチャートなどがあります。その種類は多々ありますが、主要に用いられる図形にはどんなものがあるのか、見ていきたいと思います。
バーチャート
棒状のものですね。
欧米ではこのバーチャートが主に用いられています。
高値と安値を結んだ棒足に、左に始値、右に終値を表示したチャートで、 相場のトレンドや強弱をみるために用いられます。高値、安値、始値、終値の4本値で表されています。 欧米では主流となっているチャートです。
ローソク足
江戸時代から使われている日本ではお馴染みの伝統あるチャートで、トレンドや流れを一目でわかるように、設定した一定期間の相場を始値、高値、安値、終値の4本値を用いて、棒状の足を生成し、始値より終値のほうが高かったら陽線、始値より終値のほうが低かったら陰線で表されます。
始値と終値で囲まれたローソク胴体部分のことを実体と言い、そこからのびている上下の線はヒゲと呼ばれています。
中空ローソク足
とても人気のあるチャートです。
一見ローソク足と変わりないように見えますが、概念が違うので間違えないようにしていきましょう。
この中空ローソクでの陽線と陰線は、ローソク足のように現在の足の始値に対してではなく、「前の足の終値」と「現在の足の終値」が重要です。前の足の終値よりも現在の足の終値が「高ければ陽線」で、「低ければ陰線」で表示されます。
そして、現在の始値よりも現在の足の終値が高ければ中空(中抜きの足型)で、現在の始値よりも現在の足の終値が低ければ塗りつぶしの足型と表示されます。
棒グラフチャート
株価の値動きを図る場面での利用は少ない棒グラフチャートですが、棒の高さでデータの大小を表すことによって、 値の高い項目や低い項目を判別するのに有効なグラフです。データの大小を比較するのに適しているため、出来高やヒストグラムでの使用場面が多いです。
ラインチャート
終値だけをつないだラインで、始値安値高値の表示がありません。
そのため、視覚的に株価の動向が把握しやすいと言われています。
終値だけを結んでいるので、窓開けという概念はありません。
ステップラインチャート
ラインチャートの応用的なチャートで、こちらは階段チャートとも言われています。
ラインチャートの様な点と点を直線で繋げるのではなく、点と点を垂直線と水平線を用いて繋げることによって、価格水準がより明確に示されるにで、フィボナッチなどの直線的な描画ツールとの組み合わせの相性が良いです。
さまざまな種類のあるチャートですが、基本はローソク足を学ばれると他への応用もできるので、まずはローソク足からマスターしていきましょう。