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今週の四字熟語 vol.21 暗中模索

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暗中模索(あんちゅうもさく)

暗闇の中で手探りするように、手がかりや糸口などがつかめないままに、あれこれとやってみること。
引用:「実用四字熟語新辞書」高橋書店編集部編

「暗中模索」の起源は、中国唐の時代(618年〜907年)に書かれた歴史書です。
「隋唐嘉話(ずいとうかわ)」という説話集の一篇の中に、「暗中摸索著亦可識之(暗中に摸索し著するも亦た之れを識るべし)」と記載されており、その故事がもとになったとされています。

許敬宗は優れた才能により出世して権力を握った人物ですが、傲慢な性格の持ち主で、人の名前を一切覚えようとしなかったとされています。そうした許敬宗の行いを見かね、許敬宗をいさめようとした人の言葉が「もしも偉い人に会ったら、暗闇を模索してでも彼らのことを知ろうとするでしょう」と記されています。

 

新しい職場、新しい学校など、春は環境に変化がある季節です。
勝手が変わり、何かとうまくいかないこともあり、暗中模索してる方も多いのではないでしょうか。暗中模索は、先が見通せない苦境にありながら、「それでも色々と手探りで試している」という前向きな姿勢を示す四字熟語です。

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