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株コラム vol.16 『三日新甫アノマリー』

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やっと春の陽気となってきた4月。
4月のカレンダーを再度確認してみると、1日が土曜日で2日は日曜日で、土日というのは株式市場は休場となっているので、取引がありません。

そして月曜日が3日なので、4月の相場は3日月曜日から始まったということになります。
実は、この3日から始まる月ということを、投資家は意識しているんです。

なぜかというと、この3日から始まる月というのは、株式市場で昔からよく言われているアノマリーというものがあり、このアノマリーのことを三日新甫(みっかしんぽ)と言います。

昔から三日新甫の月は相場が荒れると言われていて、警戒されているわけなんです。

しかし、アノマリーというのは、過去を振り返った時にそうなっていることが多いよねという占いと同じような物なので、当たるも八卦当たらぬも八卦で、必ずそうなるという事ではありませんが、それでもよく言われる格言なので覚えておきたい事なんです。

例えば2022年10月も三日新甫でした。
この月に何があったかというと10月3日に大底を付けてから株価は上昇に転じていきました。

この月に何があったのかというと、新型コロナウイルスの水際対策の緩和で外国人旅行客の入国を解禁しインバウンド関連が盛り上がりました。それから「全国旅行支援」が始まり、世の中の人が動き始めたときでした。そして、為替市場では、円安が進み、1990年8月以来、約32年ぶりの安値となり、一時1ドル=150円09銭となりました。

このように、荒れるという意味合いの三日新甫ですが、荒れるというよりも、転換期と考えたほうが理解しやすいのかもしれません。

それでは、今後の三日新甫は?というと、2023年7月も三日新甫です。来年2024年は6月です。
ちなみに、1日が日曜日で、2日が月曜日の月を二日新甫と言いますが、この二日新甫も同じ意味合いで意識されています。では二日新甫は、2023年10月が二日新甫に当てはまります。

株式市場では昔からいわれているアノマリーがたくさんあって、その通りになるときもあるし、ならない時もありますが、投資家は意識しているものですので、言葉の意味や内容を理解して頭の片隅に置いておくと、今月は転換しそうだなとか荒れそうだなとか意識しつつ相場と向き合えるので初心者のうちからアノマリーを知っておくという事もおすすめです。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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