コラム⼀覧

フローレンス 『シチズンシップ保育』

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#子育て

認定NPO法人フローレンス協力のもと、子育て世代に知ってほしい情報を提供いたします。

フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団。
今回は、「シチズンシップ保育」についてご紹介します。

シチズンシップ保育とは?

シチズンシップ」は直訳すると「市民性」。
「一人ひとりが社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する資質・能力」を指します。

フローレンスが運営するおうち保育園では、子どもも大人と同じ社会の一員であると考え、保育を通じて子どもたちの「シチズンシップ」を育んで行きたいと考えています。

とはいえ、まだ小さい子どもたちにそんなことが分かるの?一体どんな保育をしているの?とイメージが難しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
おうち保育園では「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむを育む」ことを保育理念に掲げています。
この理念を実現するために「シチズンシップ保育」を実践しています。

試行錯誤を信じて見守る、おうち保育園のシチズンシップ保育

子どもたち一人ひとりの可能性を信じて、子どもたちの想いや考えを何より大切にする保育を「シチズンシップ保育」だと考えています。

子どもたちにとっては、園での毎日の何気ないシーンが大切な発見や学びの場の連続です。
保育スタッフは、目の前の子どもたちの「今」だけでなく、日々の発見や学びを積み重ねた経験の「先」にある未来を考えた関わりを心がけるようにしています。

子ども自身の挑戦の意思や、困ったことがあったとき、自分の力で解決したいという気持ちをしっかりと理解し、必要な環境を整えます。

「いい保育」と聞いて、「ていねいな保育」をイメージされる方も多いかもしれません。
「ていねい」というと、手厚く、なんでもやってあげる関わり方が思い浮かびがちです。でも、ささいな行動ひとつをとっても、本当にその子のためになるのかを考えると、なんでも「してあげる」「手伝う」のが正解なのでしょうか。

もちろん、危険なことは察知して、時にはサポートが必要ですが、「危なくなったら絶対に助けるよ」「いつもそばで見ているよ」「だから、失敗しても大丈夫」というまなざしを常にもち、子どもたちが安心して挑戦できる環境を作ることで、意欲の芽を守り、育んでいきたいと思っています。

シチズンシップエピソード

「答え」は、大人が用意しない

例えば、離乳食をスタートしたばかりのお子さんは、口の中で物を噛んだり、飲み込んだりする動作に慣れていません。
食べたい気持ちはあるのに、むせてしまったり、吐き戻してしまって、涙が出る場面もあります。

もちろん、それぞれのお子さんの発達にあった食事の提供が前提ですが、すべての食べ物を飲み込みやすいように細かくして保育者がサポートするのが、本当にその子のためになるとは限りません。
食べる満足感はもちろん大切にしたいですが、生きるために必要な「食べる」という力を育むため、苦戦しながら練習するのを見守ることもあります。

子どもたちに、やがて未来につながる経験を

入園から長い時間をともに過ごしていると、シチズンシップ保育を通じて、子どもたちの変化を感じる瞬間がたくさんあります。
相手に伝わるように言葉を組み合わせようと、何かを言おうとしてじっと考えている姿を見ることもありますし、そういう時は先生もじっと言葉を待ちます。
おもちゃの取り合いになった時に、感情のままに叫んだり叩いたりするのではなく、自分の気持ちをきちんと相手に伝える姿を目にしたり、子どもたちだけで話し合って解決することも多いです。

子どもたち自身が自分らしく、考えて行動したり、感情を言葉にして話してくれます。

なにかが起こったときには、すぐに先生に頼るのではなく、自分で考える習慣がついてきているように感じます。
小さい体でしっかりと考えていることに保育者もパワーをもらっています。

社会はどんどん変化していくものです。そんな時代の中にあっても、子どもたちには考える力、行動する意欲を変わらず持っていてほしい。これからもその力を育てていくことができたらと思います。0~2歳は人格形成においてとても大事な時期と言われています。1日の多くを過ごす保育園でも、ひとりの人として大切なことをたくさん経験してほしいです。
保育園は、ただの預け先ではなくて、子どもたちの体だけではなく、心も成長できる場であり、それが大人にとってもいい影響を与える場でありたいと思います。おおげさかもしれませんが、一日一日の保育の積み重ねで、社会全体にもいい影響を与えたいと思っています。

おうち保育園・仙台の各園紹介

おうち保育園は、0-2歳児の子どもたちのための小規模な保育園です。
園名には、「おうちにいるような安心感を感じられ、子どもたちにとっての第2のおうちになりたい」という願いが込められています。少人数ならではのスキンシップを大切にした保育を行い、ひとりひとりと向きあいながら自己肯定感を育みます。

小規模認可保育所 おうち保育園こうとう台

仙台市青葉区上杉1-4-10 庄建上杉ビル1F
地下鉄南北線『勾当台公園』北1番出口より徒歩10分
定員:12名(0歳児:4名、1歳児:4名、2歳児4名)
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小規模認可保育所 おうち保育園木町どおり

仙台市青葉区木町通1-3-10 副都心ビル百番館1F
地下鉄南北線『勾当台公園』北2番出口より徒歩2分
定員:12名(0歳児:4名、1歳児:4名、2歳児:4名)
園情報をもっと詳しく見る>>

企業主導型保育所 おうち保育園かしわぎ

仙台市青葉区柏木1-7-35 つかさ屋第一ビル1F
仙台市営バス「歯学部・東北会病院前」下車、徒歩3分
定員:19名
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WRITER この記事を書いた人

私たちは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団フローレンスです。「訪問型病児保育」「障害児保育」「小規模保育」など、常識や固定概念にとらわれない新たな価値を創造するイノベーター集団として、これからも走り続けます。

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