コラム⼀覧

ひよっ講座 vol.8 『確定拠出年金制度の仕組み』

お気に入り
#お金

ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

今回は確定拠出年金制度の仕組みについて説明します。

確定拠出年金制度の仕組み

確定拠出年金は、「高齢期における所得確保」に対応できる制度として、確定拠出年金が誕生しました。確定拠出年金は、2001年6月に成立した確定拠出年金法に基づいて、同年10月に日本に導入されましたが、それまで確定拠出年金型年金という制度はありませんでした。一方、アメリカではいくつかの確定拠出年金があり、その代表的なものが、内国歳入方401条k項に記載されています。

内国歳入方401条k項は、労働者が老後のために積立するお金に、節税効果を与えることで、国民の老後の資金形成を奨励した法律です。そのため、確定拠出年金は「401K(ヨンマルイチケイ)」とも呼ばれています。

確定拠出年金における「拠出」とは、年金として積み立てることをいい、積み立てる金額を「掛金」といいます。

たとえばiDeCoで2万円を30年間積み立てると、2万円×12ヶ月×30年=720万円となり、自らは720万円積み立てたことがわかります。iDeCoは、自ら賭け金の金額を決めることができ、その金額は1年に1回変更可能です。掛金は自身の銀行口座から引き落とされたり、会社が給与支給の際に天引きしたりします。いずれにしても、自分自身がいくら積み立てたのかについては、通帳や給与明細を見ればわかるようになっています。

掛金は預貯金、保険商品、投資信託など決められた運用商品の中から自分自身で自由に選んで(複数選択も可)運用するのですが、一部の商品の運用にはリスクが伴います。
そういった運用に不慣れな人も多いため、確定拠出年金法では、運用商品ラインナップの中に「元本確保型」商品を入れる決まりとなっています。

元本確保型以外は、投資信託での運用となります。
また、選択した運用商品は原則いつでも変更できます。

確定拠出年金は、原則として60歳から受け取りを開始することができます。
受け取り方法は、年金か一時金、もしくは年金と一時金の併用となります。どの受け取り方法にするかについては、60歳以降に決めることになります。
なお、60歳以前に死亡してしまったり、所定の障害状態になった場合は、遺族または本人が受給できます。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

講座情報

  • 日々の生活に学びをプラス KU-TAN ACADEMY
  • 今から考える、未来のじぶん コラムで学ぶ 介護、相続、老後