フローレンス『ほいくえん子ども食堂』
KU-TANに新たなコラムが仲間入り!
認定NPO法人フローレンス協力のもと、子育て世代に知ってほしい情報を提供いたします。
フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団。 今回はフローレンスの取り組みの一つである、「ほいくえん子ども食堂」についてご紹介します。
ほいくえん子ども食堂の目的は?
保育園内での子ども食堂のオープンは仙台エリアでは初めての取り組みです。保育所との連携により親子に自然なかたちで伴走できるサポートシステムとして、また親子と地域住民をつなぐ多様な交流機会の場作りとして、2019年8月26日よりスタートしました。
昨今、共働き世帯やひとり親世帯が当たり前の時代となり家族のかたちも多様化し、家族を取り巻く環境が様変わりしています。その中で、食卓を囲むことが家族の絆を深める場となっている一方、孤食の恒常化が問題となっています。その裏側には、「孤独な子育て」や「家事負担」といった悩みを抱え、社会支援を必要とするご家庭も多くなっているのが現状です。このような様々な課題を抱えた子育て家庭が社会から孤立してしまわないよう、地域と繋がりを持ち続けることが重要です。
そこでフローレンスが着目したのが、「保育園」でした。町内会や子育て支援団体が主催する「子ども食堂」は全国に多くありますが、こどもが安全に遊べるスペースがあり、子育ての専門家である保育士がいて、つくりたての食事が提供できる給食室を備えた『保育園』と、子ども食堂とは非常に相性がよいのでは、と考えました。
実際に子ども食堂に参加した方々からは「ごはんがとても美味しかった」、「リラックスできてすごく楽しかった、また来たい」といった声をいただき、保育士、調理スタッフら運営スタッフ一同にも沢山の笑顔が溢れました。
保育園の多機能化
共働きで両親とも忙しく働く家庭が増え、子ども達も塾や習いごとで毎日が忙しく、皆で食卓を囲む団らんの時間が少なくなってきています。そのために、家族が別々にご飯を食べる「孤食」の問題が生じたり、子ども達のために栄養バランスの良い食事を作ったりしたいけれど、仕事に追われてついつい外食やコンビニ等で食事を済ませるといった機会も多くなってきています。
このように社会のあり方が変化し、家族みんなで手作りの食卓を囲む団らんの時間が減少していることが、子ども達の発達や成長、親子の関係に少なからず影響をもたらす可能性があります。さまざまな背景をもつ子どもたちが家族以外の近隣エリアの大人や同年齢・異年齢の子どもたちと繋がることで、地域社会みんなで子どもを育むことができます。
子育てと親支援の専門家である保育士が常駐する「保育園」が地域に開かれることで、保護者も子どもも、悩みや困ったことがあった時に誰かに相談できる場、また、ちょっと疲れた時にほっとできる場となることができます。
「ほいくえん子ども食堂」は保育園ならではの特性を活かし、地域ソーシャルワークの窓口として機能していくことをイメージしています。
「ほいくえん子ども食堂」であたたかいごはんと憩いの場を
子ども食堂とは子どもとその保護者、あるいは地域の人々に対して無料または低料金で栄養価の高い食事とコミュニティの場を提供するために行われている社会活動です。現在では全国で3,700ヶ所にものぼり、運営主体は地域住民や企業などさまざま。
注目され始めたのは2012年ごろ、近年は自治体をあげて取り組む事例も多く、子どもや保護者、さらには地域住民もアクセスできる地域共生社会のインフラになろうとしています。
仙台市でもこうしたトレンドは例外ではなく、子ども食堂への注目度が高まる中で、今回フローレンスでは仙台市内で運営する3つの保育園で「おうち保育園かしわぎ」「おうち保育園こうとう台」「おうち保育園木町どおり」を拠点に、「ほいくえん子ども食堂」を実施しています。
みんながお腹いっぱいになって、笑顔で明日を迎えられる「ほいくえん子ども食堂」、ぜひお気軽にお越しください。皆様の来店をスタッフ一同お待ちしております。
対象
就園の有無に関わらず利用可。(子どもが18歳以下のご家庭)
こども:無料
おとな:300円
利用方法
各園までお問い合わせください。
おうち保育園かしわぎ園
(WEBサイトはこちら>>)
TEL:022-341-7351
おうち保育園こうとう台園
(WEBサイトはこちら>>)
TEL:022-395-7032
おうち保育園木町どおり園
(WEBサイトはこちら>>)
TEL:022-797-7560
WRITER この記事を書いた人
私たちは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団フローレンスです。「訪問型病児保育」「障害児保育」「小規模保育」など、常識や固定概念にとらわれない新たな価値を創造するイノベーター集団として、これからも走り続けます。