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株コラム vol.3 『お年玉の使い道は?』

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#お金

毎年お正月に、お年玉をあげる側の人も、もらう側の人も、そのお年玉の使い道が気になるところかと思います。特にお年玉をもらう側の子どもたちは、そのお金で自分の好きなものを買いたいですよね。

ゲーム機だったり、趣味のグッズだったり、私の子どもは お年玉でチョコレートやアイスを沢山買っていましたけど、とにかく好きなものを買いたいんですよね。けれど、大人はよく「貯金しなさい」って言います。

言ったり、言われたりしたことはありますか?

この貯金や預金、意味は一緒で、お金を預けるということをいいます。
貯金は郵便局やJAバンクなどに預ける場合。預金は銀行や信用金庫に預ける場合に使われます。
郵便貯金は、国の政策として明治8年から始まったんです。それまでの日本では、いざというときにお金を貯める、貯金という習慣があまりありませんでした。そもそも江戸時代までは、多くの人が農業を営んでいて、自給自足に近い生活を送っていたので、お金は今みたいに使われていなかったんですね。そこで、一般の庶民に「お金を貯めること」を奨励しようということで、運用を始めたのが郵便貯金だったんです。一人ひとりの貯蓄額は小さくても、それらを集めることで国家の発展のために活用しよう、という目的もありました。このころにお金を預けたのは、主に貧しい農民が多かったみたいです。

そして銀行の方が日本で始まったのは、明治6年からで、当時、銀行にお金を預けたのは、庶民ではなくて、都市部の商人や企業などでした。
このように、国家の発展のために活用されていた預金ですが、今はこの預金だけではお金が貯まりにくいという世の中になっています。

昔は、貯蓄をいっぱいしていれば将来のお金も心配せずに、ある程度は安心感もありました。
例えば30年前には郵便貯金で100万円を1年間預けると、107万1220円になって戻ってきます。10年預ければ、219万円です。10年で倍以上になって戻ってきたので、みんなが預貯金を頑張って一生懸命していました。でも今は、超低金利の時代という事で、普通預金での金利は0.001%なので、100万円を1年間預けても10円しかもらえないんです。

それでも、貯金をしなさいと言われるのはなぜか?

これは、主に教育による貯蓄性質の表れでもあるわけなんです。
子育て世代、その上の世代も、私もそうですけど、貯金をすることを学んできて、今でも貯蓄が正しいと信じているんです。そのような教育しか受けてきていませんから、当たり前なんです。だから、お金を貯めなさいと言う。そう教わってきていますから、それが正しいかったわけです。

でも、これからは違います。

日本は「貯蓄から資産形成へ」が推奨される時代になってきました。
投資が活発になれば、企業にお金が回りますから景気にも良い影響をあたえ、国民の資産形成にも役立つというわけなんですね。
ですから、お年玉の使い道は「貯金しなさい」ではなく、「資産形成のためにどのようにすればいいか一緒に考えよう」と伝えたいですね。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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