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株コラム vol.2 『干支の格言』

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#お金

皆様は、人生の拠り所とする格言や名言など、大切にしている言葉はありますか?

株式投資の世界にも数多くの格言や名言があります。
中でも、毎年必ず言い伝えられているもので、干支の格言というものがあります。

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)は辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」。

このように、干支によって、その年の相場付きがわかるというものなのですが、では2022年の格言は?というと、寅千里を走ると言われています。これは、とても良い印象の格言で、いかにも寅が走り抜ける様子を表しているようですが、年末の株価が前年末の株価を上回った場合の成績では1勝5敗で負け越し。2021年12月30日が2万7444円ですので、その価格を2022年末に上回れば2勝5敗となり、下回れば1勝6敗と更に負け越しとなってしまいます。

では、この格言が間違えているのか!?と思いきや、実はこの寅年の格言、私たち多くの投資家の解釈が間違えていて、「寅千里を走る」というのは、寅が千里を上向きに走り抜けていく様子をイメージするのではなく、「寅は千里往(い)って千里還(かえ)る」ということで、寅は一日に千里遠くに行ってまた戻ってくるよという意味だそうで、これを相場に当てはめると、「行って来いの相場」ということになります。さて、2022年の相場はどうだったでしょうか。
ちなみに千里って、どれくらいの距離かというと、一里が3.9キロだそうで、っという事は千里は3900キロということですね。北海道の先端から沖縄の石垣島まで直線で3000キロだそうなので、その距離を往復するということで、勝率を考えると、寅もお疲れ気味なのかもしれませんね。

さて、2023年はウサギ年。ウサギは跳ねるということで、株価も跳ね上がるなど、景気にはとても縁起が良いとされるのがウサギ年です。勝率も4勝2敗と勝ち越しています。

前回のウサギ年は、2011年でした。

日本では、東日本大震災が起こり、そこからの復興の年となりました。イベントでは、なでしこジャパンがW杯優勝しています。
経済面では為替相場が円高となっていて、1ドル=7532銭まで円高が進みました。

2023年は景気回復の年となるのか、それとも格言通りとはならずに相場が崩れてしまうのか、どんな年になるのか楽しみですね。

WRITER この記事を書いた人

城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。

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