ひよっ講座 vol.45 『株式市場の主要指数 S&P500』
ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。
今回は、米国株主要3指数の内、S&P500指数についてご紹介します。
S&P 500(エス アンド ピー ファイブハンドレッド、Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。S&Pとは、アメリカの格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(Standard & Poor’s)の略称です。Moody’s(ムーディーズ)と並ぶ世界的な格付け機関として知られ、株式や債券を発行する企業などの信用力を記号で表示する格付けを行っています。
S&P500指数は、ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出され、時価総額加重平均型株価指数です。時価総額加重平均は、日本の株価指数であるTOPIX(東証株価指数)同じ算出方法です。単純平均の日経平均やニューヨークダウと、その点に違いがあります。
日経平均(225銘柄)やニューヨークダウ(30銘柄)の単純平均だと、値嵩株(一株の株価が大きい銘柄)の影響を受けやすく、必ずしも市場全体の動きを表していないとの指摘があります。一方、時価総額加重平均型は、よりマーケットの動向を客観的に表していると言えるので、機関投資家などに広く利用されています。
1957年3月4日にS&Pにより算出が開始され、1941年から1943年における平均指数を10として算出されています。単位は、ポイントです。2024年3月7日の終値は、5,157.36です。
時価総額上位10銘柄
2024年3月7日時点、S&P500指数を構成する時価総額上位10銘柄は、以下の通り。
1、マイクロソフト
2、アップル
3、エヌビディア
4、アマゾン・ドット・コム
5、アルファベット(グーグルの持ち株会社、ユーチューブ)
6、メタ・プラットフォームズ(フェイスブック、インスタグラム)
7、イーライリリー(医薬品)
8、ブロードコム
9、テスラ
10、JPモルガン・チェース
NYダウは親しみやすく、NASDAQはIT中心、S&P500は機関投資家向けでインデックス・ファンドのベンチマークとして用いられる、といったところでしょう。
本記事はライターが校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年3月8日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
WRITER この記事を書いた人
一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部