株コラム vol.10 『株主優待』
3月となり、春がだんだん近づいてきたなと実感する日が増えてきていますね。
卒業式や4月の入学、進級準備など、子育て中のママさんにとってはとても忙しいシーズンとなりますね。
そんな3月は、株式投資の世界では、株主優待が一番多い月で、約800もの株主優待が取れるチャンスなんです。
特に人気なのが優待割引券や優待食事券などで、例えば、丸亀製麺好きなうどん派はトリドールホールディングスの株主優待で3000円相当の割引券がもらえちゃう。(業績不振などで優待内容が変更になる場合があります)
牛丼派は松屋の松屋フーズホールディングスや、すき屋のゼンショーホールディングスも人気です。
ミスタードーナツやケンタッキーなどもあるし、家電量販店の株主優待もあるので、家電を買い替えるタイミングの時には優待はとてもお得で便利です。
コロナ禍で自粛していた方もそろそろ家族で楽しみたいと思っている方には、ディズニーランドやシーのパスポートがもらえるオリエンタルランドの株主優待もあります。私がいつもお世話になっているサンリオは、ピューロランドのパスポートがもらえるし、他にも株主招待日があって、楽しくてHAPPYでとてもお得です。
とにかく株主優待をもらうには3月が一番豊富なのですが、ではいったいどうやって株主優待をもらえるのか?ということですが、権利付き最終日までに株を買って、保有しておく必要があります。
株主優待をもらう権利があるのかないのか?を特定するために、権利確定日というものが決まっていて、この日に名簿に載っている株主が権利を得られるんだけれど、この権利を得るためには、権利確定日までに受渡しが終わっていなければならず、権利確定日を含めて3営業日前の大引けまでに買って保有していたら株主優待がもらえるという決まりがあるんです。
この権利確定日を含めて3営業日前までというのが、権利付き最終日と言います。2023年3月なら、3月29日水曜日の15時までに株を買って約定していれば、名簿に名前が載るので優待がもらえます。そして、名簿に載ったらすぐに株を売っても、株主優待はもらえるんです。ですので、株主優待だけが欲しいという株主さんは、29日に買って30日に売ってしまうという場合もあり得ます。
ですので、株式投資をしていて個別の銘柄を売買している場合には、権利付き最終日の翌日の権利落ち日の突然の大きな下落には注意しなくてはなりません。
例えば、株主優待で人気の9831ヤマダHDの2022年3月29日の権利付き最終日から、30日の権利落ち日の株価をみてみると、大きく下落していることがわかります。このように、権利落ち日の下落に注意しながら、楽しく銘柄を選んでみたいですね。
WRITER この記事を書いた人
城晶子先生
マネーの達人第一回投資バトル チャンピオン・夕刊フジ株-1グランプリ4月度 優勝
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運⽤としての株式投資をしっかりと確⽴。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、⼥性⽬線でわかりやすく相場の現状と先⾏きを伝える現役のトレーダー。