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ひよっ講座 vol.3 『iDeCoのメリット・デメリット』

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#お金

ひよっ講座では一般社団法人確定拠出年金推進協会東北支部の協力のもとiDeCoについてわかりやすく解説するコラムです。既に確定拠出年金を運用している方も、これから始めてみようと思っている方も、お付き合いください。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、1階部分の基礎年金や2階部分の厚生年金保険などの公的年金に上乗せをして、給付を受ける3階部分の私的年金の一つです。今回はiDeCoのメリットとデメリットについてお話しします。

iDeCoのメリット

3つの税制優遇

掛け金が全額所得控除されます。
たとえば、毎月2万円ずつ掛金を拠出した場合、税率20%(所得税10%、住民税10%)とすると、年間48,000円の節税効果となります。税率が高い人ほど、節税が期待されます(復興特別所得税を除く)。

次に、運用益が非課税で再投資できることがあげられます。
通常、金融商品の運用益には、税金(20.315%)がかかりますが、iDeCoの運用益は非課税なので、税金がかからずに再投資ができます。
確定拠出年金の運用では、様々な投資信託があり、いつでも売却して、別の投資信託に預け替えることができます。その際、値上がりした部分は、本来であれば税金が発生するのに、確定拠出年金の中においては非課税なのです。

3つ目に、受け取るときに、税制優遇処置があります。
一時金として受け取るときは「退職所得控除」、年金として受け取る場合は、「公的年金控除」の適用があります。

iDeCoのデメリット

iDeCoのデメリットとして、原則60歳までは解約ができません。
将来受け取るための年金なので、途中解約して現金化することはできません。

2つ目のデメリットとして、拠出するのに手数料がかかります。iDeCoは加入時に数千円の手数料と毎月の口座管理手数料がかかります。

老後のために効率的に資産を増やすことができるiDeCo。始める前にメリットとデメリットをしっかり理解することが重要です。

WRITER この記事を書いた人

一般社団法人確定拠出年金推進協会 東北支部

講座情報

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  • 今から考える、未来のじぶん コラムで学ぶ 介護、相続、老後